今朝の読売新聞に
『ダイバーからサンゴ守れ…沖縄・慶良間で「半減」規制』という記事が載っていました。
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世界有数のサンゴ礁を誇る慶良間(けらま)諸島(沖縄県渡嘉敷村、座間味村)周辺海域で、来年4月以降、ダイバーの立ち入り制限が実施される見通しになった。
オニヒトデの食害などで激減したサンゴ礁を、ダイバーが傷つける被害が後を絶たないためで、エコツーリズム推進法に基づく全国初の規制となる。両村はダイバーの数を現状の半数に制限する「総量規制」を行い、水深30メートルより浅い海でのダイビングには、村の承認が必要となる。環境省など4省が近く、両村の計画を承認する。
昨年施行のエコツーリズム推進法は、自然環境の保護と、観光振興の両立がねらい。地元市町村が協議会を設け、保護する動植物や、その生息域を「特定自然観光資源」に指定して、立ち入り制限や保護策を含む計画を作り、国の承認を受けて規制を実施する。
慶良間諸島では、1980年代にダイバーが急増。誤ってサンゴ礁を傷つけたり、ダイビング船からの汚水排出が日常化し、90年代以降は、サンゴを食い荒らすオニヒトデの大量発生や海水温の上昇による白化現象で大きな被害が出た。
人口計1800人の両村を訪れる観光客は年々増加、ここ数年は毎年20万人を超え、サンゴへの悪影響が懸念されたため、利用ルール作りが急がれていた。
現状の半数を基準に立ち入り制限が行われた場合、例えば9月には渡嘉敷村全体でダイバーは1日上限550人、座間味村は700人に限定される。ダイビングの許可(立ち入り承認)は、個々のダイバーにではなく、ダイビングガイドなどの事業者に出される。過去にオニヒトデの駆除に協力したなどの保全活動の実績を参考に、村長がダイバーの人数枠を割り当てる。違反者には、30万円以下の罰金が科される。
約60のダイビング事業者で作る慶良間海域保全連合会の垣花薫会長は「悪質な事業者が追いやられ、お客さんも楽しめ、生態系も守っていける」と話している。
◆慶良間諸島=那覇市の西方20~40キロ・メートルにある渡嘉敷、座間味、阿嘉島など約30の島々からなり、周辺海域に生息するサンゴは約250種類に達する。密度の高さは、世界でもトップクラス。サンゴ礁のある場所の一部は05年、水鳥などの生息地を守るためのラムサール条約登録地になった。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000014-yom-soci---------------- 以上記事 ----------------
自分がよく潜りに行くのを棚に上げて言うのも何ですが、制限したほうが良いと思います。
僕も初めの頃はサンゴを破壊していました。最近は、サンゴには近づかない、サンゴを乗り越えるときは横側から、どうしても上を乗り越える場合はサンゴの上2m以上離れるなど、自分なりに注意するようにしています。上半身は触れていなくても、フィンで蹴っていることがあるんです。
今までの経験では、
水中で人に体当たりしてくるダイバーは、概してサンゴも破壊しています。きっと周りを見ていないんですね。人に当たってくるぐらいなので、サンゴなんか目に入っていないでしょう。
サンゴや環境の保全に努めながら案内をしてくれるガイドさんがいらっしゃいます。そういうガイドさんに、私はいつも好感をもっています。時々過敏なガイドさんもいらっしゃって、お客さんを至極注意している様子を見ますが、それはダイビングの雰囲気を壊してしまいます。そうするぐらいなら、はじめからサンゴのある場所に連れて行かなければいいのにと思います。

サンゴの海に慣れていない観光ダイバーが多くいますので、ガイドされる方も案内の方法を工夫されると良いのではないかと思います。エキジットした後で
「壊したでしょ!(怒)」ではなくて、水中での誘導方法の工夫やブリーフィングでの前もっての注意、着底場所の選定などを行って、壊さない方法を伝授することも勤めではないかと思います。
本来であれば、私を含めてスクーバダイバー一人一人が自覚を持つことが大切だと思いますが、年に数回しか潜らない人やブランクダイバーが多く訪れる沖縄ですので、そういうことを求めるには限界があります。
私はガイドやインストラクターには程遠いレベルですので、彼らの(ダイビング中の)大変さを理解できているわけではありません。簡単に工夫や啓蒙、指導をと書きましたが、実際には難しい場面が多いのではないかと思います。だからといって、この状況を放置していたら、いつかはスクーバダイバー自体が沖縄の海から追い出されることになるでしょう。そうなってからでは遅いんですよね。安易な提案はできませんが、ガイドさんやインストラクターさん、セルフなりショップなりでダイビングする人たち皆が考える時期に来ているのだと思います。
私ももっと気を引き締めて、ダイビングをしていきたいと思いました。
台風18号が接近しています。

この進路だと、南北大東島を通過して、沖縄本島も強風域~暴風域に巻き込みそうです。かなり強い台風のようなので心配です。
雨が降っていないので
雨雲には期待しますが、強風は勘弁してほしいです。雨不足で農作物に影響が出ているのに、潮風はさらにダメージを与えてしまいますからね。
サンゴにとっては恵みの台風になるかもしれませんが。