[目] マメボヤ目
[科] ヘンゲボヤ科ツツボヤ亜科
[属] アーキジストマ属
[学名] Archidistoma rubripunctum (?)
[標準和名]-
【愛称】-
【推奨呼称】 ユカリボヤ (縁海鞘)
[性質] 群体慶良間諸島や沖縄本島周辺ではよく見ることができるホヤです。
ツツボヤ属とは近縁のため、形状は似ています。
紫地ですが、白点や線状の紋様は個体によって様々で、色も白から黄金色と多様です。
これが、このホヤの魅力でもあります。
1個体で存在するものや2個体で生育するものが多いのですが、真栄田や万座辺りでは群落形成しているものも見られます。
1群落内の紋様はほぼ同一で、出芽によって増殖していることが分かります。
観察の機会があれば、近隣の
ユカリボヤとの紋様比較をしてみてください。
内部の鰓嚢は白色から透明で、格子状の構造が見られ、とても綺麗です。
個虫はとても柔らかく、潰れやすいので注意が必要です。
入水管と出水管の間にある脳神経複合体が存在する部位付近に、●丸い紋様がある個体があります。
これがない個体もあり、同一種か、別のツツボヤの仲間か判断が難しい場合があります。
流れのある場所に多いのですが、穏やかな場所にも生育します。
こけ状の付着物が着いていることがあり、寿命は長いようです。
個体分布に季節性の増減はありません。