[目] マメボヤ目
[科] ウスボヤ科
[属] シトネボヤ属
[学名] Lissoclinum perforatum
[標準和名] -
[性質] 群体
【愛称】 -
【推奨呼称】 シロヒスイシトネボヤ(白翡翠褥海鞘)これも標準和名があるかもしれませんが、ネットでなかなか見つけられませんでした。勿論、論文検索なんか行うはずがありません。
コレも勝手に呼び名を決めてしまいます。これからは
『シロヒスイシトネボヤ』で宜しくお願いします。この推奨呼称を世に広めていきましょう!
ちなみに白翡翠(しろひすい)はこんな感じの貴石です。

実はですね、この名称にはちょっと自信がないのです。というのは、
Lissoclinum perforatumと似た形態のホヤに、同じシトネボヤ属の
Lissoclinum fragileというのがいて、私の目にはまったく区別ができません。ちなみに、この
Lissoclinum fragileも標準和名が分からないので、実物を見たことがないにもかかわらず勝手に呼び名を決めています。
Lissoclinum fragileについては
『ジュンパクシトネボヤ』(純白褥海鞘)という呼称を推奨しています。宜しくお願いします。
真っ白の群落で、崖面でも一際目立ちます。群落のサイズは約15~20cm前後です。共通排出口と考えられる大きな孔が数個と、個虫の入水口と考えられる小さな孔が無数に見られます。流れがよい場所では綺麗な真っ白に、水が澱み気味の場所では藻類が表面を覆っているかもしれません。
表面や基部には石灰化のようなものは見られません。
今回紹介した学名のうち、“perforatum”は穿孔とか穴が空くという意味ですが、これを推奨呼称には組み込めなかったため、見た目の美しさを名前にしてみました。
可能性のあるもう一種の学名にある“fragile”は壊れやすいという意味です。これも推奨呼称に反映できなかったため、見た目を名前にしてみました。
さてさて、この2種のどちらかに当てはまっているのか、はたまた全然違う種類なのか、紹介しておきながら無責任にもドキドキしています(笑)。ただ、形態からはウスボヤ科だろうとは思っていますので、シトネボヤ属やミスジウスボヤ属、ウスボヤ属のどれかだろうと思います。
詳しい方がいらっしゃったら、是非ご指導下さい。というわけで、今回は
Lissoclinum perforatumを
『シロヒスイシトネボヤ』とご紹介させていただきます。
